介護手記 70代 女性

H18年6月うつ病、認知症の診断を受ける。認知症には、散歩が一番だと聞き、毎朝半年以上続けました。その内に歩きにくく、転びそうになり、脳外科で診察してもらうとパーキンソン病だと言われました。 幻覚症状がでてきました。玄関先に客が来ているとか、弟がきているとか、座敷のあかりをつけ、客を待っている夜もありました。 H19年3月高山方面まで自動車で徘徊、H20年3月早朝歩いて社会保険病院まで徘徊、仕事場から一人で車を運転し、家に帰っていて心配したこともありました。 明かりが見えないトンネルに入ったみたいでした。
どんな時でも家族が協力してきれてありがたく感謝しています。
H21年11月、夜8時ごろ玄関の引き戸をたたき、意味不明な言葉で大きな声を発し、攻撃的な行動をとり、2階から息子が降りてくると少し落ち着きました。 後で、思い出してみると、その夜の朝、家の車庫と向かい側にある車庫を間違えたのか、車を開けようとする行動をとったので、強く強く叱りました。 その反動で攻撃的な態度にでたのではないか?と反省しました。
自尊心が壊れないように常に優しく優しい言葉で話しかける。認知症なんだから優しく手を差し伸べ、怒鳴られても、我慢することが一番良い介護方法だと気づきました。 休日には、ベットでテレビと眠ってばかりの生活(まだらボケ)が出て、「おまえだれや?」と聞かれ、情けなく、涙が出そうになるけど我慢する。認知症なんだからと自分に言い聞かせます。 元気で、体力のある時、家の仕事の手伝いをし、本人自身の為にも、最良のリハビリではないかと息子達と話しあっています。 自然休養村での入浴、一番リラックスしているみたいです。
認知症は治らない病気だと理解していても、少しでも軽くなるように仏様にお願いし、手を合わせております。